Purvi Agarwal Rashika Singh Siddarth S
[7日 ロイター] - 実業家イーロン・マスク氏が率いる米宇宙開発企業スペースXは7日、ナスダック100指数の構成銘柄に加わった。6月12日の上場からわずか4週間足らずと、最も速いペースでの組み入れ事例の一つとなる。
証券各社は同社に対するカバレッジを開始しており、概ね強気の見通しを示している。同指数に連動するパッシブ投資家による買いは数十億ドル規模になると予想される。
JPモルガンは先月、スペースXが同指数に組み入れられることで、43億ドルのパッシブ資金流入が見込まれると試算。インベスコの「QQQ」を含め、ナスダック100指数に連動する投資信託の運用資産総額は5870億ドル超に上り、今後はスペースXを組み入れるための枠を確保する必要がある。
LSEGのデータによると、同社のナスダック100指数における構成比率は1.34%。ナスダックが浮動株数(市場で売買可能な株式数)に基づいて構成比率を調整しているため、エヌビディアやアップルといった主要銘柄を大きく下回っている。
ハイテク銘柄中心の同指数への採用は、同社株に対する新たな需要源を生み出すことになる。ナスダック100指数に連動するインデックスファンドや上場投資信託(ETF)は、新たな指数構成に合わせて同社株を購入する必要があるためだ。
しかし、スペースXの株価はこの日、5%超下落した。マイクロン・テクノロジーをはじめとするハイテク株が、人工知能(AI)ブームの持続性に対する懸念から下落したことが背景にある。
こうした中、ネーションワイドのチーフ市場ストラテジスト、マーク・ハケット氏は、スペースXに対する「期待値が高過ぎるのではないかとの懸念がある」と指摘。その上で、「決算が発表されるまでは、こうした状況が続くと予想している」との見方を示した。