Anousha Sakoui
[ロンドン 3日 ロイター] - LSEGのデータによると、ゴールドマン・サックスは今年上半期に欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域での企業合併・買収(M&A)助言業務の市場シェアを拡大させ、同期間としては8年ぶりの高水準を記録した。
EMEAにおける上半期のディールメイキング総額は6760億ドル。これは昨年水準の2倍超で、19年ぶりの高水準だった。背景には規制緩和が進んだことがある。
こうした中でEMEAの助言業務を長年けん引してきたゴールドマンは上半期に関与した案件が111件と、M&A総額の44%に達した。前年同期の42%から上昇し、2018年以来の高いシェアとなった。
シェア第2位は99件の公表案件に関与し、35%を獲得したJPモルガン。過去のリーグテーブル(引受実績ランキング)データの分析に基づくと、昨年上半期におけるゴールドマンのJPモルガンに対するリードは11ポイントだったので、その差はやや縮まった形だ。
EMEAの案件数自体では、163件に関与した独立系ブティック型投資銀行のロスチャイルドがゴールドマンを上回った。しかしゴールドマンは上位20件の大型案件のうち15件でアドバイザーを務めたため、金額ベースで首位に立った。
具体的には英食品・日用品大手ユニリーバが食品事業を米マコーミックに約450億ドルで売却した取引や、ドイツのTKエレベーターとフィンランドの同業コネによる340億ドルの統合への助言が含まれる。
JPモルガンは大型案件のうち13件に関与したが、マコーミックによるユニリーバ事業の買収には携わらなかった。
ゴールドマン・サックスのEMEA地域M&A共同責任者を務めるカーステン・ウェーン氏は「企業は長期的な戦略的視点に立ち、単に今後数四半期のためだけでなく、今後数十年の将来を見据えて投資を行っている」と述べた。