[5日 ロイター] - ロシアのウシャコフ大統領補佐官は、プーチン大統領が4日にトランプ米大統領と電話会談したと明らかにした。90分近い会談で、トランプ氏はウクライナ紛争の解決に向け協力する用意があると表明。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領もトランプ氏と4日に電話会談したことを明らかにした。

5日公表のウシャコフ氏の声明によると、トランプ氏はトルコで7─8日に開かれる 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議への参加を念頭に、ウクライナにおける戦闘の早期終結に向け、危機の打開策を見いだせるよう協力する用意があることを確認した。ロシア側は同国の「基本的な立場を十分に考慮した、紛争の政治的・外交的解決」を求めた。

ウシャコフ氏は、石油関連施設などロシア国内の標的に対するウクライナの長距離攻撃を巡り、ウクライナや欧州の同盟国が「紛争の長期化や激化、民間人に対するテロ行為を企図している」と非難した。

<停滞するウクライナ協議巡り「仲介役継続」>

ウシャコフ氏によると、トランプ氏は、米国のウィトコフ米中東担当特使と娘婿のジェレッド・クシュナー氏が和平交渉の仲介役を継続し、モスクワを再訪問する用意があると述べた。一方、プーチン大統領はロシア軍が自信を持って前進し、次々とウクライナの地方を解放しているのが「戦争の実情」と主張した。

米国はイランとの戦闘終結に向けた交渉に関心を集中させており、米国を仲介役とするウクライナの和平協議は停滞している。

プーチン氏は会談でイラン情勢にも触れ、米国の外交努力により双方にとって受け入れ可能な長期的な解決策が見いだされることを期待していると述べた。また、トランプ氏に対し、モスクワへの招待はいつでも有効だと改めて伝えたという。

ゼレンスキー大統領は、トランプ氏との会談では前線の状況について話し合ったとし、「非常に良い」内容だったと述べた。

「戦争終結の現実的な展望があり、米国の決意が極めて重要な意味を持つだろう」と強調した。両首脳がNATO首脳会議の場で協議を続けることで合意したことも明らかにした。

ロシアは会談に先立つ3日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝コンスタンチノフカの制圧を発表。ロシア国防省は4日、ウクライナに対しコンスタンチノフカで6日から6時間の攻撃停止を提案した。ゼレンスキー大統領は、コンスタンチノフカは依然ウクライナの管理下にあるとして、ロシアの主張を否定した。

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