──一時期、表舞台であまり姿を見かけなかった。
いい状況ではなかった。俳優になりたての頃、40歳になったら仕事がなくなると聞いていた。当時はメリル・ストリープが何度もアカデミー賞を受賞し、グレン・クローズやサリー・フィールドも活躍していた。だからそうはならないと思っていた。
でも、私が40代で出演した映画はたった1作。それまでは年に1本のペースだったのに。育児を優先していると思われたけれど、俳優なら子供は仕事場に連れて行ける。だから、本当にがっかりだった。
──そうした思いから、メディアのジェンダー表現を研究するジーナ・デービス研究所を創設した。格差解消への取り組みを評価され、アカデミー賞のジーン・ハーショルト友愛賞を19年に受賞している。
全ては幼かった娘のおかげ。とてもいいと思った幼児向け番組を見てみたら、5分後には疑問が生まれた。女性の登場人物は何人いるのかって。
業界関係者とミーティングをするたびに「キッズ向け映画には女性がほとんど出てこないよね?」と聞いたのだけど、誰もが「今はもう違う。その問題は解決済みだ」と言った。それで、完全に無意識の選択なのだと気付いた。私は制作側とじかに話ができて、問題を伝えられる。それが魔法みたいにうまくいった。
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