トランプのためにFIFA平和賞を創設し授与したインファンティーノ
インファンティーノ(右)はトランプ(左)のためにFIFA平和賞を創設し授与した(昨年12月) JONATHAN ERNST-REUTERS

止まらぬFIFAの新たな収益源探し

FIFAの公式リセールサイトでは、決勝のチケットは8500〜230万ドルで取引されている。多くの場合、こうした高額チケットを購入するのは企業だ。どうやらFIFAは、法人顧客には数十人のファンに相当する価値があると考えるようになったらしい。

「インファンティーノのやり方を嫌う人は大勢いるかもしれないが、彼の下でFIFAは過去最大の収益をたたき出しており、傘下の大陸連盟も各国サッカー協会も最高にハッピーだ」と、チャドウィックは語る。

FIFAの新たな収益源探しは、とどまるところを知らない。今大会から決勝に導入されるハーフタイムショーには、マドンナやシャキーラ、BTSといった世界的なスーパースターが登場する。一部のスター選手が着けるワッペンは、コレクターズアイテムとして販売される。選手を熱中症から守るために導入された飲水タイムの間にも広告が流れる。

「私たちは今、極めて商業化されたサッカーを目にしている」と、チャドウィックは言う。「市場データに基づいて組み立てられた興行だ。FIFAにとって、もはやサッカーは単なるスポーツではない。娯楽でありファッションであり、デジタル文化でもある」

「危険なのは、それによって伝統的なファンを遠ざけてしまうことだ」と、チャドウィックは警告する。

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