Victoria Waldersee Jesús Aguado

[マドリード 29日 ロイター] - スペインのクエルポ経済・通商・企業相は29日、記者団に対し、同国政府は今年の経済成長率見通しを従来の2.2%から2.6%に上方修正したと明らかにした。同国の経済成長は大方低調なユーロ圏を上回って推移している。

クエルポ氏は「成長は2026年から29年にかけて旺盛な消費と投資によって本質的に押し上げられる」と指摘。「これがさらに供給面で雇用の改善と生産性の向上によって下支えされる」と述べた。

政府はまた、27年の経済成長率見通しを2.1%から2.2%に引き上げ、29年まで2%を上回って推移すると見込んだ。

クエルポ氏は足元の景気について、今年第2・四半期の国内総生産(GDP)成長率は第1・四半期と同程度もしくは若干上振れすると話した。

経済省は財政赤字のGDPに対する比率について、昨年の2.4%から今年は2.1%に下がり、来年末は1.8%になると予想している。

クエルポ氏は、失業率は現在の約10%から29年には8.5%に下がり、07年第4・四半期以降で最低を記録して完全雇用の状態に近づくとの見通しも示した。「これは、われわれが2007年に経験したようなバブルではなく、わが国経済の構造的な飛躍だ」と語った。

同氏は、改善された経済指標は賃金の不平等の縮小や貧困リスクの低下にも反映されていると指摘した。

だが基調的なデータを見ると、食品価格と住宅価格の高騰や実質賃金の遅い回復、生産性の低いサービス業を中心とする労働市場を背景に、コロナ禍による混乱が落ち着いてインフレがピークとなった22年より前と比べ、多くの世帯で生活実感は苦しくなっている。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。