Francesco Canepa Balazs Koranyi

[シントラ、ポルトガル 30日 ロイター] - この1週間にエネルギー価格が急速に下落したことで、欧州中央銀行(ECB)の政策担当者にとって来月に追加利上げを実施する必要性がさらに薄れたと、事情に詳しい関係者4人がロイターに明らかにした。ただ、その後に小幅な利上げが行われる可能性は依然として高いという。

ECBは今月、イラン戦争に起因する原油価格急騰がインフレ期待を押し上げるのを防ぐため、約3年ぶりの利上げに踏み切った。政策担当者は現在、追加措置を急ぐべきか議論している。

協議内容を知る関係者らは、原油価格急落に驚いていると述べた。主要な期先物の価格はECBが想定する穏健シナリオさえ下回る水準まで低下している。

イランと米国の対立は週末に激化したが、原油価格は大きく反応せず、関係者らはエネルギー市場の正常化が順調に進んでいることを示唆しているとの見方を示した。

利上げは現時点で9月が最も可能性の高いシナリオだが、関係者らは7月1日に発表される6月の消費者物価指数の重要性は高いと述べた。総合指数が市場予想通りに3.2%から下落すれば、9月まで待つ方が良いと、ある関係者は述べた。ただ、予想外に悪い結果が出れば、7月に追加利上げを実施する根拠が強まるとも話した。

金融市場は現在、7月の利上げ確率を約30%しか織り込んでおらず、10月までは完全に織り込んでいない。

ECBの次回理事会は7月23日に開かれる。

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