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[29日] - 米通信・メディア大手コムキャストが分離すると発表したメディア部門NBCユニバーサルは、今後の選択肢としてデジタルゲームや新たなエンターテインメント・フランチャイズへの参入機会を視野に入れている。関係筋3人が明らかにした。

一方コムキャストのケーブル・通信接続事業は、データセンターや人工知能(AI)の爆発的な需要拡大から恩恵を受けられるような技術投資の機が熟している。

現時点で具体的な提携についての議論は行われておらず、分離から一定期間が経過するまでは取引が成立しない見通しだという。

コムキャストのブライアン・ロバーツ最高経営責任者(CEO)はロイターのインタビューで分離を決定した理由について「両事業がチャンスに向けて前進するためには、専任の優れた経営チームと強力な資産を持たせ、独立して運営させる方が良いと判断した」と語った。

今回の発表を機に、業界では両事業を巡る合併・買収(M&A)の思惑が渦巻いているが、ロバーツ氏は29日の投資家向け電話会議で、分離がさらなる取引への前兆であるとの見方を「断じて違う」と否定した。

しかし銀行関係者や弁護士、アナリストらは、NBCユニバーサルの映画・テレビスタジオ、テーマパーク、動画配信サービス「ピーコック」は衰退するケーブルテレビ事業に比べて成長性が高く、魅力的な買収の標的になり得ると指摘している。

関係者の1人は、潜在的な買い手候補として動画配信大手ネットフリックスを挙げた。ただ規制面や構造面で大きな障害に直面する可能性が高いという。 

分離後にNBCユニバーサルを率いるマイケル・キャバナー氏は「我々には今、自社の強みを生かせる隣接ビジネスを模索する自由がある」と述べた。

コムキャストのロバーツCEOは長年、ゲーム分野に強い関心を寄せてきた。息子のタッカー・ロバーツ氏はコムキャストのゲーム部門を率いており、韓国のeスポーツ市場への進出について父親に助言を行ってきた。

関係者によると、コムキャストは過去にゲームソフトウエア大手アクティビジョンやゲーム販売大手エレクトロニック・アーツの買収、人気ゲーム「フォートナイト」の制作会社エピック・ゲームズへの出資を検討したことがある。コムキャストは任天堂ともテーマパーク事業やアニメ映画で提携している。

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