[アンカラ 29日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は29日、首都アンカラで7月7日に始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議について「加盟国の国家安全保障上の配慮を守り、加盟国の連帯と結束の精神を強化する成果を上げることを期待する」と語った。
首脳会議にはNATOに加盟する32カ国の首脳のほか、湾岸地域とアジア太平洋地域にあるNATOのパートナー諸国の高官らも出席する。NATOを巡っては費用負担や防衛費を巡って加盟国同士の緊張が高まっている。トランプ米大統領は米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発した中東紛争でホルムズ海峡が事実上封鎖されても、NATO加盟国が封鎖解除のために何もしなかったと不満を露わにしている。
エルドアン氏は首脳会議では中東紛争、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃についても議論すると説明。クルド労働者党(PKK)による40年超の反乱を終わらせるためのトルコの取り組みや、欧州の防衛計画へのトルコの参画に対する加盟国からの支援拡大を期待しているとした。
エルドアン氏は「私たちが直面している試練に立ち向かうためには、防衛産業の貿易に対する制限を撤廃するとともに、負担を均衡かつ公正な形で分担する必要がある」とし、国防費の目標達成に向けてトルコは役割を果たしていると強調。「わが国の貢献にもかかわらず、特定の状況下では欧州の安全保障のためにトルコが提供している恩恵が見過ごされているのも事実だ。欧州の柱の発展に発言権を持つ国として、わが国は欧州大陸でのあらゆる防衛と安全保障イニシアチブに参加する意志を持っている」と訴えた。