[モスクワ 25日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は25日、隣国のベラルーシについて「最も親密な同盟国」だと述べ、ウクライナとの戦闘に関する支援拡大に向けてベラルーシに圧力をかけていることを否定した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は24日、ロシアがベラルーシに対し、ウクライナ攻撃強化に同調しなければ援助を削減すると威嚇していると報じていた。
ロシア軍が対ウクライナ戦闘で前進が困難になっている一方、ウクライナはドローン(無人機)でロシア内陸部まで攻撃を加えている。ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアはベラルーシをロシア側により深く関与させたい意向だとの見解を繰り返し示している。
ベラルーシは、ウクライナや北大西洋条約機構(NATO)加盟3国とも国境を接している。ベラルーシのフレニン国防相は演説で「国境沿いでは緊張が高まっている。NATOが部隊を増強し、近隣諸国は軍事予算を拡大させている。軍事的に強硬な発言も見られる」とし、「ウクライナでの戦闘を長期化しようとする西側諸国の動きが進んでいる。ベラルーシを戦闘に引き込もうとするあからさまな試みを強く認識している」と述べた。
ベラルーシのルカシェンコ大統領はロシアによるウクライナ侵攻に際して自国領の使用を認め、ロシアによる核兵器のベラルーシ領内への配備も容認している。ゼレンスキー氏は19日、ベラルーシの信号中継局がロシアのドローン攻撃に利用されていると主張し、ルカシェンコ氏に機器の撤去を要求。中継局が機能停止したことを24日に明らかにした。
ウクライナによる製油所への攻撃に伴い、ロシアでは燃料不足に陥っている。ベラルーシは大規模な製油所を抱え、ロイターが入手した情報では、今年1-5月のベラルーシからロシアへのガソリンの鉄道輸送量は前年同期比で約13倍に急増し、軽油も3倍に増えているという。