[バンコク 24日 ロイター] - タイ中央銀行は24日、政策金利を市場予想通り2会合連続で1.00%に据え置いた。今年と来年の成長率予想を上方修正する一方で、中東情勢の影響で今年はインフレが高止まりすると予想した。

政府が4000億タイバーツ(120億ドル)の追加借り入れ計画を発表したことを受け、2026年の成長率を2.3%と予想し、今月上旬に示した2.0%から上方修正した。4月の金融政策決定会合では1.5%と予想していた。

27年の成長率も1.7%から1.8%に引き上げた。25年は2.4%だった。今年の輸出を14%増加と予想し、12─13%増から引き上げた。今年の外国人観光客数は3300万人で据え置いた。

中銀は、経済を支援するため24年10月から26年2月にかけて6回利下げを実施し、政策金利を計1.5%下げた。

今回は声明で「タイの経済拡大は従来の想定よりも強くなると予想されるが、成長は依然として低く、ばらつきがある」とし「中東紛争を巡る情勢は改善傾向にあるものの、コストが高止まりする中で企業のコスト転嫁や中期的なインフレ期待を注視する必要がある」と述べた。通貨バーツ安の主な要因はドル高で、直近では株式市場からの資金流出が影響していると説明した。

今年の総合インフレ率は平均2.8%とし、6月上旬の3.0%から下げた。ただ6月は3.3%と中銀目標(1─3%)を上回り、10─12月に4.5%まで上昇すると見込んだ。27年は1.4%に減速すると予想した。

ドーン・ナコンタップ総裁補は記者会見で「インフレの方向性は現行の金利水準で管理可能だ」とした上で、「予想から外れたり、急上昇した場合の備えはできている。利上げが必要であれば、利上げする」と述べた。

キャピタル・エコノミクスのシニアアジアエコノミスト、ガレス・レザー氏は「年内は据え置きを予想している。インフレ率がわれわれの予想通りに低下すれば、来年、緩和サイクルを再開する可能性が高い」と述べた。

これに対し、OCBCは「年内は据え置き、27年に1.50%に引き上げるという予想に変更はない」とした。

ロイターが22日まとめたエコノミスト調査では、28人全員が、24日の据え置きを予想。27人中23人が年内据え置き、3人が0.25%利上げが少なくとも1回、1人は利下げを予想した。

次回の政策決定会合は8月26日。

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