[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のハウザー副総裁は24日、「高すぎる」インフレ率を抑制するために行うべきことが残っていると述べた。ただ、米国とイスラエルによる対イラン戦争が解決に向かう可能性に伴う世界的な原油価格の下落は歓迎すべき展開だとも語った。
ハウザー氏はフィリップス曲線に関する講演で、インフレ率と失業率の逆相関関係を示すこの枠組みが、今年の利上げ決定にどのように反映されたかを説明した。
同氏は中銀が今年2月に利上げを開始したことについて、経済の需要が供給を予想以上に上回り、インフレを生じさせ、フィリップス曲線のよりスティープな部分を上方に移動していることを懸念したためだと説明。インフレを時間とともに鈍化させるため、政策引き締めが正当化されたとした。
一方で「フィリップス曲線のスティープな部分に位置することには、潜在的にプラスの面もある」とし、「われわれが講じてきたような、インフレ圧力抑制に向けた適時の政策措置は、それに比例して失業の代償も小さくて済むということを意味する」と述べた。
ハウザー氏は、5月以降にいくつかの重要な経済動向があったとも指摘し、中東紛争が解決に向かう可能性があることに言及した。
「世界的な原油価格の下落はそれ自体、歓迎すべき展開であり、フィリップス曲線を多少なりとも押し下げ、平坦化させる一助になる」とした上で、「ただ、完全な解決はまだ保証されていない。豪国内のインフレ抑制に向け、われわれにはまだやるべきことが残っている。インフレ率は依然としてあまりに高すぎる」と述べた。