[キーウ 23日 ロイター] - ウクライナは、ポーランドで開かれる復興会議に派遣する代表団のレベルを引き下げ、ゼレンスキー大統領の代わりにスビリデンコ首相を派遣することを決めた。両国の間でくすぶる外交上の対立が会議に影響を及ぼさないようにする狙いがある。
スビリデンコ氏は23日、ポーランド北部グダンスクで25─26日に開かれる「ウクライナ復興会議」に代表団を率いて出席すると明らかにした。
同氏はメッセージアプリ「テレグラム」で「われわれの代表団の使命は明確だ。ウクライナの防衛能力と強靱性を強化するための具体的な合意を取り付けるとともに、パートナー諸国との経済協力を拡大することだ」と述べた。
その上で、過去1年間にロシア軍の空爆で深刻な被害を受けたエネルギーインフラの強化を含め、複数の合意を外国のパートナーと結ぶ見通しだとした。
ゼレンスキー氏の欠席方針について問われたポーランドのトゥスク首相は「失望はしていない。むしろ不要な緊張なしに会議をより効率的に運営できる可能性があることを意味する。緊張緩和の意思表示と受け止めている」と述べた。
両国の間では、20世紀の歴史を巡り対立が生じている。ポーランドのナブロツキ大統領は、ゼレンスキー氏が第2次世界大戦中にポーランド人を虐殺したとされる民族主義組織にちなんだ名称をウクライナ軍部隊に付与したことに反発し、同氏に授与していたポーランド最高位の勲章の剝奪を決定した。
トゥスク氏は緊張緩和に努めており、ポーランド政府が会議に向けて200件の合意を準備していると強調。「協力を続けることはポーランドとウクライナ双方の利益だ」と述べた。