[ロンドン 19日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)は19日、ノンバンク金融機関を含めた金融システム全体を対象とするストレステスト(SWES)のシナリオを発表した。地政学事象によってサプライチェーン(供給網)が混乱し、英国経済が4%縮小、インフレ率が7%に上昇し、株式市場が35%下落するという深刻な状況を想定した。
SWESは、プライベート市場で活動する銀行やノンバンクなどが、深刻だが起こり得る世界的な景気後退にどう対応するか、各機関の行動が相互に作用して金融システム全体のストレスをどのように増幅させる可能性があるかを評価することを目的としている。アポロ・グローバル・マネジメントやアレス、ベイン・キャピタル、KKRといったオルタナティブ資産運用会社17社など、40社以上が参加する。
世界の規制当局はプライベート市場への監視を強めている。金融安定理事会(FSB)は5月、主に中堅企業向けノンバンク融資を指すプライベートクレジット全体で、潜在的なストレスの兆候が現れ始めていると指摘した。
英中銀は、プライベート市場の不透明性が局所的な破綻を深刻化させる可能性に懸念を示している。
英中銀は、過去のストレステストと同様、今回のシナリオも世界経済で起こり得る事態を予測したものではないとした。26年末までに第1弾のテスト結果を公表し、27年初頭に2回目のテストを実施した後、最終報告書をまとめる予定。