Takahiko Wada

[東京 19日 ロイター] - 総務省が19日に発表した5月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比1.4%上昇した。伸び率は前月と変わらず、4カ月連続で1%台にとどまった。政府の補助金が3月分でいったん終了したことで電気やガスの前年比下落率が縮小したものの、コメ類が下落に転じるなど、生鮮食品を除く食料の伸びが引き続き鈍化した。

コアCPIは、ロイターが集計した民間調査機関の予測中央値に一致した。

エネルギー価格は2.5%下落と、前月の3.9%下落より下落率が縮小した。電気代は2.4%下落、都市ガス代は4.1%下落といずれも前月より下落率が縮小した。原燃料価格の上昇によりプロパンガスは前年比で2.6%のプラスに転じた。

生鮮食品を除く食料は3.5%上昇と、伸び率は前月の4.1%を下回った。10カ月連続で伸び率が鈍化。コメ類が4.9%下落とマイナスに転じた。前年比下落は2022年11月以来。

コア対象522品目のうち、上昇は372、下落は121、変わらずが29。上昇品目は前月の378を下回った。

総合指数は前年比1.5%上昇と、前月の1.4%上昇から伸びがやや拡大した。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコアCPI)は1.8%上昇と、前月のプラス1.9%からペースが鈍化し、22年9月以来の低い伸びとなった。

<原油急落、日銀の物価見通し引き下げの予想も>

米国とイランの和平合意で原油の先物価格は急落しているが、SBI新生銀行の森翔太郎シニアエコノミストは「既往の原油価格上昇の影響は既に企業間取引価格の上昇に及んでおり、今後は時間差を伴いながら消費者物価へ波及していく」と分析。物価上振れリスクが大きいことに変わりはないとの見方を示した。一方、原油価格が落ち着きを取り戻す場合は「累積的にインフレ圧力が高まっていく可能性は低下すると考えられ、消費者物価指数が3%を大きく超えて上昇するリスクは低下する」とみていた。

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