Jekaterina Golubkova
[18日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、欧州連合(EU)首脳会議で演説し、欧州の未来はウクライナ防衛によって形作られており、その未来を保証する最善の方法はウクライナのEU早期加盟を認めることだと述べた。
欧州の全ての民主主義国家はEUに加わるに値するとした上で、「ウクライナは自由で独立した欧州の一員になる権利のために、他のどの国よりも多くの代償を払ってきたのだから、それに値する」と訴えた。
また、ロシアとの戦争を年内に終結させたい意向を伝え、防空ミサイルや燃料の支援によりウクライナがもう一度冬を乗り切れるよう協力を要請した。
各国のEU大使らは先週、ウクライナとモルドバについて加盟交渉を進めることで合意した。法律や基準をEUに合致させるための6つの「クラスター」のうち、最初の項目から議論を始める。
ゼレンスキー氏は「自由で団結し、平和な欧州の未来は、われわれの防衛によって決まる」とし、「全員がこれを歓迎しているわけではないのは承知しているが、最も重要な一歩はウクライナのEU加盟を前倒しで進める道筋を作ることだろう」と述べた。
また、欧州の安全保障はウクライナ軍への資金確保にかかっており、EUとウクライナを支援する有志連合諸国がそれを実現するための金融手段を構築できると訴えた。
さらに、国際安全保障の維持を目的とするEUの「欧州平和ファシリティー」から60億ユーロ(69億ドル)の支出を求めた。
首脳会議後に欧州理事会が発表した声明は、ウクライナの加盟交渉開始を歓迎し、「実績に基づくアプローチに沿った他のクラスターの開始を期待する」とした。
ただ、ハンガリーはこの声明からウクライナの加盟手続き加速に関する文言を削除させることに成功した。マジャル首相がXで明らかにし、「容易ではなかった」と述べた。
演説の数時間前、ウクライナはモスクワの石油精製施設を含むロシアの標的に対し空爆を実施した。
ロシアのラブロフ外相は18日のウクライナによるドローン(無人機)攻撃を受け、ロシアはウクライナに対して大規模な攻撃を定期的に実施すると述べた。