[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるフィリップ・レーン専務理事は18日、ECBの中立金利レンジの上限が切り上がったとの見方を示した。その上で、ユーロ圏経済は勢いを失うことなく、若干高めの金利に耐えられる可能性があると述べた。
レーン氏はロンドンで開催された金融イベントで「われわれの中立金利の試算は、ショックが収束した後の到達点として捉えるのが妥当だ」と説明。中立金利について複数のモデルを見ているとした上で、債券市場の価格に基づくと、景気を刺激も抑制もしないECBの中立金利レンジの上限は2.25%から2.50%に切り上がったと考えていると述べた。
ECBは先週、中東紛争に起因するエネルギー価格高騰が広範なインフレ高進につながるのを防ぐため、3年ぶりの利上げに踏み切った。レーン氏の発言は、ECBが景気を損なうことなく一段の引き締めを進める余地があるとのシグナルと受け取られる可能性がある。ただ、レーン氏は、自身の発言はあくまで長期的な観点に基づくものであると強調した。