Robert Harvey

[ロンドン 17日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は17日に公表した月報で、ホルムズ海峡の再開に伴い世界の原油市場は緩やかに回復し、2027年には大幅な供給過剰に転じるとの見通しを示した。

米国とイランは戦闘停止で合意。合意にはイランによるホルムズ海峡の再開と、米国による海上封鎖の解除が含まれており、原油供給の混乱が収束する可能性がある。

IEAによると、この戦争により、中東の石油生産量は日量1400万バレル以上が阻害されたと推定されている。

IEAは「合意が維持されれば、湾岸地域からの輸出と生産は緩やかに回復すると見込まれる。米国の封鎖解除により、イランの原油輸出が完全に再開されることも、この流れを支援するだろう」と分析した。

27年については、世界の原油供給が日量800万バレル増加する一方、需要の伸びは日量200万バレルにとどまり、原油市場は大幅な供給超過状態になると予想した。

「危機を受けて各国がエネルギー戦略・政策を見直す中、これは市場にとって歓迎すべき小休止となり、減少した在庫の補充や、新たな戦略備蓄を積み増す機会となる可能性がある」とした。

IEAによると、6月上旬にはすでに海峡を通る石油輸送量は増加しており、中東全体のフローは5月の最低水準だった日量960万バレルから、6月上旬には同約1200万バレルへと押し上げられた。

市場バランスが今年末にかけて供給過剰に転じる前に、石油在庫はさらに急減し、過去最低水準に達する可能性があるという。

IEAの速報データによると、2月28日のイラン戦争開始以来、在庫は日量380万バレルのペースで減少しており、5月単月での減少量は同約460万バレルに達した。

また、IEAによると、ウクライナによる製油所へのドローン(無人機)攻撃が続いたにもかかわらず、5月のロシア産原油・精製燃料の輸出量は日量約740万バレルで安定していた。

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