Renju Jose Christine Chen Helen Clark
[シドニー/パース 17日 ロイター] - オーストラリアの労働組合は17日、INPEXとの賃金などを巡る交渉が妥結し、北部ダーウィンの液化天然ガス(LNG)事業の「イクシス」施設でのストライキを終結させると発表した。INPEXも労組と「基本」合意に達したと確認した。
労組団体「オフショア・アライアンス」は「INPEXに対し、今夜午後6時までに全てのストライキ行動を停止すると通知した」とする声明を出した。
ストは今月2日に始まった。INPEXは仲裁裁判所にスト停止請求を申し立てたが、裁判所が棄却。労組側はストを7月6日まで延長する予定だった。
地元メディアによると、妥結した合意には消費者物価指数(CPI)に年3%上乗せした賃上げが含まれる。オフショア・アライアンスによると、400人以上の組合メンバーが支持した。
オフショアアライアンスは、今回の妥結で、「雇用の安定、賃金、キャリアアップ、職場の権利、労働条件において大きな改善がもたらされる」と説明。正規雇用が低賃金の派遣労働者に代替されないことが保証され、洋上労働者には、より柔軟な勤務シフトが提供されるとした。
オフショアアライアンスコーディネーターのザック・ダンカルフ氏は、INPEXとの合意は「業界に対して2つの明確なメッセージを送るものだ。一つは、労働者が日々稼働させているプロジェクトの成功において公平な分配を期待していること。もう一つは、オフショアアライアンスが組合員のために成果を確保すべく常に徹底的に戦うということだ」と述べた。
INPEXのコーポレートシニアバイスプレジデント、ビル・タウンゼント氏は「イクシスLNG施設における合法的な争議行為は終了し、カーゴの積み込みが再開されたことを喜ばしく思う」と述べた。
イクシスの生産能力は年間930万トンで、世界第2位のLNG輸出国であるオーストラリアの供給量の約10%を占める。労組によると、ストの影響でコンデンセート(超軽質原油)2カーゴとLNG1カーゴが積み込みできず、逸失利益は2億ドルに上ると推定される。
ストに参加していた電気通信労働組合(ETU)のノーザンテリトリーオーガナイザー、デイブ・ヘイズ氏は、16日夜に合意が成立し、すでに作業は再開されていると明らかにした。「第1トレイン(生産設備ユニット)は稼働を続けており、第2トレインは数日程度で再稼働する」とし、「今日中にタンカーへの積み込みが行われると予想している」と語った。