Sarah Morland

[メキシコ市 16日 ロイター] - 米州開発銀行(IDB)が16日公表した報告書によると、中南米カリブ地域から中国への財の輸出は今年第1・四半期に前年同期比25%増え、輸出先の国・地域別で最も高い伸びとなった。ただ輸出額では米国向けが最も多く、米国は中南米にとって最大市場の座を維持した。

対米輸出はメキシコ・中米の貿易が押し上げた一方、中国は南米の多くの国にとって最大の輸出先だった。

中南米カリブ地域の中国を除くアジア向け輸出は第1・四半期に24%増加。欧州連合(EU)向けは19%、米国向けは14%それぞれ増えた。

IDBは「米国は中南米カリブ地域全体の輸出額の増加に最も寄与した一方、中国と他のアジア諸国は最大級の伸びを示した」と説明した。

中南米カリブ地域の中国からの輸入は29%の急増となった。米国からの輸入は4%増にとどまったが、同地域全体の輸入に占める米国のシェアは過去最高の22%近くに上昇した。中国のシェアは9.6%だった。

中南米カリブ地域の全体の輸出は今年第1・四半期に前年同期比約16%増え、伸びは前年同期の8%の2倍。主要輸出品の輸出量が増えた上、輸出単価も上昇したことで、輸出額が大きく伸びた。

金価格は今年1月から4月にかけて64%上昇。銅、石油、大豆、鉄鉱石も軒並み値上がりしたが、コーヒーと砂糖の価格は20%超下落した。

米国・イスラエルとイランとの戦闘により燃料価格が大きく値上がりし、燃料を輸入に依存する国に打撃となった。ただ石油の値上がりで恩恵を受けた石油輸出国でさえ、肥料価格や輸送費の上昇によって痛手を被っている。

IDBは「世界的な通商政策の不安定性と地政学的紛争の増加が大きな不確実性を生み出している」と指摘。これが「地域にリスクとチャンスの両方」をもたらしていると付け加えた。

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