Yuka Obayashi

[東京 17日 ロイター] - 17日アジア時間の原油先物は反発しており、前日の下落の一部を取り戻している。投資家はイラン戦争終結とホルムズ海峡再開が実現するか見極めようとしている。

0038GMT(日本時間午前9時38分)時点で、北海ブレント先物は0.47ドル(0.6%)高の1バレル=79.43ドル、米WTI先物は0.48ドル(0.6%)高の76.53ドル。

両指標とも前日まで2日続けて約5%下落し、約3カ月ぶり安値を付けていた。米国とイランの合意によってホルムズ海峡経由の原油輸送が可能になるとの期待が高まった。

日産証券インベストメントの菊川弘之チーフストラテジストは、和平合意を受けてホルムズ海峡が再開されるとの観測から原油市場は下落したが、詳細を見極めようとトレーダーはさらなる売りを控えたと指摘。WTIは1バレル=80ドルを挟んで上下10ドルのレンジ内で不安定な値動きが続く可能性が高いと見通した。

米国とイランの戦闘終結に向けた覚書の内容は16日、徐々に明らかになってきた。トランプ米大統領は、合意によりイランの核兵器保有が排除されるとし、米政府高官は署名後にイランによる石油販売が認められると明らかにした。覚書はまだ公表されていないが、停戦を60日間延長し、恒久的な休戦に向けた交渉の時間を確保する内容だ。

ただ、業界関係者によると、戦争開始前の水準まで完全に回復するには数週間から数カ月、あるいは数年かかる可能性が高いという。

米石油協会(API)のデータを関係筋が引用したところによると、12日までの週の米原油在庫は830万バレル減少した。減少幅は市場予想の460万バレルを上回った。

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