Philip Blenkinsop

[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州議会は16日の本会議で、米国から輸入する工業製品の関税撤廃などを定めた法案を可決した。昨年まとめた貿易合意でEU側が約束した内容を履行し、世界最大の貿易パートナー間での新たな関税紛争を回避する。

米国とEUは昨年7月、スコットランドにあるトランプ米大統領のターンベリー・ゴ​ルフリゾートで、枠組み合意を結んだ。これに基づき、EUは米国の工業製品に対する輸入関税を撤廃する一方、ほとんどのEU製品に対する米国の輸入関税は15%に設定される。

トランプ氏はEU側の実施が遅れていることに不満を示し、7月4日までに約束を​履行しなければ、「はるかに高い」関税を課すと警告していた。

欧州議会が最後の重要な立法手続きをクリアしたことで、EUはこの期限に間に合う見通しだ。

フォンデアライエン欧州委員長はソーシャルメディアで、「合意は合意だ。EUは自らの責務を果たしている」と述べた。

可決された法案は2029年末で失効し、米国が合意に違反した場合にEUが譲歩を停止できる複数の措置が盛り込まれている。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。