6月12日、メキシコでの初戦で幕を開けたサッカーのワールドカップ(W杯)。この大会でソマリア人として初めてW杯の審判を務めるはずだったオマル・アブドゥルカディル・アルタンがアメリカへの入国を拒否された一件は、サッカーファンを大いにざわつかせた。

【動画】アメリカで入国拒否され、帰国後に英雄として歓迎を受けるアルタン

米入管当局が問題視したのは、アルタンが2013年に開設したとみられるX(旧ツイッター)のアカウントだろう。そこにはドナルド・トランプ米大統領に対する批判がたびたび投稿されている。例えばトランプが17年1月に行った1期目の就任演説を受けて、アルタンらしき人物は、トランプは「アメリカの民主主義と世界平和への最大の脅威」だと述べている。

数日後、トランプが中東ではキリスト教徒が「処刑されている」とデマを流すと、これにも即座にかみつき、トランプを「人種差別主義者」と断定。就任早々トランプがソマリアなどイスラム教徒が多数を占める国々からの入国を禁止したことへの反発もあったのだろう。さらに18年8月にはトランプのメディア攻撃に対し、「私の国にあなたのような大統領がいなくて本当に良かった」と投稿している。

批判の対象はトランプに限らない。21年には米政府の「移民多様化ビザ抽選プログラム」の不備を批判し、当時のジョー・バイデン米大統領に「あなたはトランプより良い人物だと思い……ずっと支持してきたが間違っていた。私たちの夢を壊してくれてありがとう」と苦言を呈した。

次大会への意欲を見せる
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