Colleen Howe Sam Li

[北京 15日 ロイター] - 中国が大型トラックの電動化推進策を打ち出した。この政策は燃料需要を低下させているディーゼル車離れの変化を加速させる可能性が高く、国内のトラックメーカーや電気自動車(EV)向け電池メーカーにとっては新たな機会を生み出すことになる。

交通運輸部のウェブサイトに12日掲載された通知によると、中国は2030年までに大型トラックの新車販売の40%、総保有台数の20%(約160万台相当)の車両をEVにすることを目指す。首都北京周辺の一部の短距離輸送ルートは目標値が80%となっている。

これは中国が大型トラック部門に対して初めて示した具体的で詳細な目標だ。データ分析会社ライスタッド・エナジーは昨年9月に中国の大型トラック保有台数に占めるEVの割合が30年までに9%になる発表しており、こうした予測を大幅に上回ることになる。

今回の新しい計画はこうした動きを支える電力インフラの構築も求めており「脱炭素高速道路」推進の一環として、30年までに3000カ所の充電・電池交換ステーションを整備することを目標としている。

新しい計画はまた中国の車両下取りプログラムで電動トラックを最優先とするとした。この事業は旧型トラックからの買い替えに補助金を支給する。

国家主導のトラック電動化の推進は国内のトラックメーカーに追い風となる可能性が高いとみられる。トラックメーカーの多くは既に車両の輸出を開始しており、安価で高品質な中国製品の大量流入を警戒する欧州メーカーの間で懸念を呼び起こしている。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。