Joe Cash
[北京 16日 ロイター] - ネパールのカナル新外相は15日、中国の王毅外相と会談した。3月の選挙でカナル氏の所属政党が圧勝して以来、中国への初訪問となった。数日前には、中国にとって域内におけるライバルであるインドを訪問している。
専門家によると、地理的に近いネパールで共産党主導の連立政権が退陣に追い込まれたことは、中国にとって外交上の難題となっている。中国は東シナ海と南シナ海での領有権主張を強める一方で、近隣諸国との関係を強化することに腐心してきた。
中国外務省が15日夜に発表した会談概要によると、王氏は「中国は常にネパールを『周辺外交』の最前列に位置付けてきた」と述べ「ネパールの国家主権と領土保全の維持を支援する」と表明した。
専門家によると、ネパールはインドとの関係を有することで、中国に対して一定の交渉力を持つ。これにより中国は、自国の価値を証明しなければならないという立場に置かれている。
ネパールとインドは長年、国境問題を巡って対立してきた。だがカナル氏は今月、訪問先のデリーで、ネパールの新政権は「過去の政治的なしがらみにとらわれない」と述べ、インドとの関係改善に前向きな姿勢を示した。