[16日 ロイター] - 16日アジア時間の原油先物は反発している。米国とイランの戦闘終結に向けた覚書の詳細が公表されていないほか、ホルムズ海峡経由の原油供給再開には予想より時間がかかる可能性があるとの見方が広がった。
0108GMT(日本時間午前10時8分)時点で、北海ブレント先物は0.26ドル(0.3%)高の1バレル=83.42ドル、米WTI先物は0.46ドル(0.3%)高の81.12ドル。前日は両指標とも5%近く下落し、3月4日以来の安値で取引を終えていた。
トランプ米大統領は15日、イランとの戦争終結に向けた合意は双方が署名済みだと明らかにした。ただ、詳細はまだ公表されておらず、合意内容には不明な点が多く残る。両国は恒久的な停戦についてはこれから交渉する必要があるとしている。
KCMトレードのチーフマーケットアナリスト、ティム・ウォータラー氏は「悪魔は細部に宿るかもしれない。詳細が明らかになるまで、市場はエネルギー市場のリスクプレミアムをさらに巻き戻すことに慎重な姿勢を示すだろう」と述べた。
落ち込んでいた供給がどれだけ早期に回復するかも不透明だ。
IGのマーケットアナリスト、トニー・サイカモア氏は「供給の流れが正常に戻るまでの道のりは決して単純ではない」と指摘。「機雷の除去、海上保険の全面的な補償回復、船舶や運航会社が安心してペルシャ湾に戻れる環境の整備にはいずれも時間を要する。閉鎖中の油井や損傷したインフラを再稼働させることも同様だ」と述べた。