[15日 ロイター] - 米顧客管理ソフトウエア大手セールスフォースは15日、自律型人工知能(AI)エージェントプラットフォームを手がけるフィンを約36億ドルで買収すると発表した。セールスフォースの次世代AIエージェント基盤「エージェントフォース」の提供体制を拡充し、自動化を加速させるのが狙い。本会計年度第4・四半期(26年11月―27年1月)の手続き完了を見込む。
セールスフォースはエージェントフォースを通じてAIエージェント企業に生まれ変わることを目指している。昨年にはデータ管理ソフト大手の米インフォマティカを約80億ドルで買収していた。
フィンのサービスにはライブチャットや電子メール、ワッツアップ、ショートメッセージサービス(SMS)、電話、スラックなどあらゆるチャネルでAIエージェントが顧客サポートの問い合わせに対応する。顧客企業には米AI開発企業アンソロピック、予測市場プラットフォーム運営のカルシ、料理宅配大手ドアダッシュなどが名を連ねている。
フィンのイオガン・マッケーブ最高経営責任者(CEO)は「セールスフォースと手を組むことで、当社単独では到底達成できなかったスピードで(フィンのサービスを)広範囲に展開できるようになる」とコメントした。
セールスフォースはフィンの買収後、顧客サービス業務にAIエージェントを導入する手段が広がり、中小企業に適した選択肢も用意できると説明した。
AIが従来のソフトウエア需要に打撃を与えるとの投資家の懸念が広がっているのを背景に、セールスフォースの株価は今年に入ってから30%超も下落している。