一方、ヘルナーディは赤手配書のせいでハンガリーを出国するのが危険な状態だ。これはまさに、インターポールの名を借りたマフィアの振る舞いではないか。ロシアのメッセージは明らか。バルカン諸国、さらに東欧全域は、ことエネルギーに関してはロシアの裏庭である、というわけだ。

ヘルナーディのような投資家への迫害が、EUに実害を及ぼすのも時間の問題だ。インターポールのロシア窓口を通じてばかげた指名手配を受ける恐れのある国で、投資やビジネスのリスクを負う者などいるだろうか。

総裁が誰になろうが、インターポールが今後もプーチンの手先として働くのなら、民主主義諸国は一時脱退も検討すべきだ。あるいは、G8のようにロシアを追放すべきかもしれない。

過激な主張に聞こえるだろう。だが、EUのエネルギー安全保障に静かなクーデターを仕掛けるべくロシアが国際警察機関を利用することのほうが、はるかにひどい事態だ。

<本誌2018年12月18日号掲載>

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