Nidal al-Mughrabi Ahmed Shalaby

[カイロ 11日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで11日、イスラエル軍による攻撃で3人が死亡したと保健当局が明らかにした。こうした中、米国の仲介で成立した停戦を強化するため新たな取り組みが進められているが、関係筋によると仲介国は進展に苦慮している。

医療関係者によると、ガザ市では民家への攻撃で1人が死亡した。イスラエル軍は戦闘員を標的にしたとロイターに説明した。ガザ中部のヌセイラト難民キャンプでも空爆で2人が死亡した。

保健当局によると、停戦発効以降、イスラエルの攻撃で950人超が死亡している。一方、イスラエル側はこの間に武装勢力により兵士4人が殺害されたとしている。

ガザ和平計画の仲介国を務めるエジプト、カタール、トルコは、同計画の第2段階の実施についてイスラム組織ハマスや他のパレスチナ諸派と1週間にわたる協議を行った。第2段階にはハマスの武装解除とイスラエル軍の撤退が盛り込まれている。

ハマス幹部のホサム・バドラン氏は11日の声明で、協議で「真の進展」があったと述べ、仲介国に対しイスラエルに停戦違反をやめさせるよう求めた。進展の具体的な内容には踏み込まなかった。

ハマスは、ガザ紛争を完全に終結させる合意に至っていないのは、昨年10月に合意した第1段階の義務の履行をイスラエルが拒否しているためだと主張している。第1段階の合意によって大規模な戦闘は停止されたものの、イスラエルの攻撃は続いている。イスラエル側はこうした攻撃について、ハマスなどの戦闘員による差し迫った攻撃を阻止するためだとしている。

エジプトの関係筋2人によると、仲介国とパレスチナ諸派の今回の協議は結論を得られないまま終わり、武装解除が最大の対立点となった。この問題を除けば、ハマスを含む諸派はトランプ氏の「平和評議会」が示した15項目の計画のうち14項目で合意したという。

あるパレスチナ当局者は、ハマスの武器とインフラの解体を求める要求が10日に新たな「イスラエル側の障害」として浮上し、前向きな雰囲気が損なわれたと述べた。

一部の関係者によると、ハマスは引き続き、完全な武装解除をパレスチナ国家樹立に向けた政治プロセスの開始と結びつけている。

11日には平和評議会のガザ上級代表を務めるニコライ・ムラデノフ氏とハマスが会談する予定だったが、関係筋によると、協議の進展が見られなかったため延期された。

平和評議会の当局者はロイターに対し、ムラデノフ氏は仲介国や全ての当事者と定期的に連絡を取り合っていると説明。「協議は続いており、やるべき作業は依然として多く残っている」とし、「カイロでのパレスチナ諸派間の対話について結論を出すのは時期尚早だ」と述べた。

その上で「ガザの全ての武器は廃棄しなければならない」としたほか、「イスラエルはガザの全面的な復興を可能にするため、境界線まで撤退すべきだ」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。