Noriyuki Hirata
[東京 10日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比1237円36銭安の6万4179円27銭で取引を終えた。日本時間の今晩に5月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、持ち高調整が活発化した。先週までの高値更新の局面で買われてきた人工知能(AI)・半導体関連株が売られた一方、内需株の一角には物色が入り、資金のシフトも意識された。
日経平均は460円安で寄り付いた後も軟調な値動きが続き、後場には下げ幅を徐々に拡大、一時1683円安の6万3733円に下落した。株高局面で強さが目立ったアドバンテストなどの半導体関連株や、太陽誘電など電子部品株を含む電気機器セクターのほか、フジクラなど電線株を含む非鉄金属が弱かった。ソフトバンクグループは一時10%超安に下げを拡大した。
半導体関連の中でも、東京エレクトロンやSCREENホールディングスなどはプラスだった。中国が今後5年間で約2兆元(約47兆円)を投じ、全国にデータセンターを建設する準備を進めるとのブルームバーグ報道があり、中国向け売り上げ比率の高さが意識された。東エレクは、チャート上のローソク足で長めの上ヒゲを残しており、前日のリバウンドの一環にすぎないとの見方もあった。
市場では「米CPIを前に様子見が強い」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平上席投資戦略研究員)との声が聞かれた。週初に日経平均が急落したことが、米CPIへの警戒感を高めたみられる。前週末の米国市場で雇用統計が市場予想を上回ったことで利上げ観測が強まって株安となり、週初の日本株安につながった経緯があった。
加えて今週末には、米スペースXの上場(IPO)、来週には日米の金融政策決定会合といった複数の大型イベントを控えており、手掛けにくさが意識されやすくなっている。
一方、不動産や小売り、サービスなど内需株に物色が向かった。大西氏は、AI・半導体株はいったん過熱感を冷ます局面に入り、内需株やディフェンシブ株が物色されたとし、目先の日経平均は6万円─6万6000円レンジで推移するとの見方を示した。
TOPIXは1.25%安の3847.6ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.25%安の1984.48ポイントだった。プライム市場の売買代金は11兆3336億3100万円だった。
東証33業種では、値上がりは不動産や小売、空運など15業種、値下がりは非鉄金属やその他製品、海運など18業種だった。
三菱地所、ゼンショーホールディングスは大幅高、ANAホールディングスは堅調だった。一方、キオクシアホールディングスや任天堂、INPEXは大幅安だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.45%安の722.49ポイントと3日続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが835銘柄(53%)、値下がりは694銘柄(44%)、変わらずは35銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 64179.27 -1237.36 64952.38 63,733.04
─65,098.8
6
TOPIX 3847.60 -48.51 3891.31 3,828.49─
3,894.24
プライム指数 1984.48 -25.08 2007.3 1,974.67─
2,007.30
スタンダード指数 1587.33 -16.21 1602.18 1,581.52─
1,602.18
グロース指数 927.61 -22.15 945.15 916.17─94
5.15
グロース250指数 722.49 -18.11 736.83 712.86─73
6.83
東証出来高(万株) 253581 東証売買代金(億円) 113336.31