[東京 10日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比735円24銭安の6万4681円39銭だった。前日の米国株式市場でハイテク銘柄が下落した流れを引き継ぎ、AI(人工知能)や半導体関連株の一角が売られて指数を押し下げた。中東情勢が再び緊張したことも投資家心理の悪化につながった。TOPIXに比べ、日経平均の下げのほうが大きかった。
・日経平均は464円安で寄り付いた後、975円安の6万4441円61銭まで下落した。その後は6万4800円を挟んだ値動きが続いた。
・9日の米市場でハイテク株が下落。東京の場中も時間外取引の米株先物は軟調に推移した。韓国の総合株価指数(KOSPI)などのアジア株も弱かった。
・米国とイランの間で再び攻撃の応酬になったことも投資家心理を冷やした。米WTI先物は88ドル台と再び上昇している。
・日本時間の今夜発表される5月の消費者物価指数(CPI)や、米国時間12日の宇宙企業スペースXの大型新規公開株(IPO)を控え、市場は様子見姿勢になりやすいとの見方があった。
・TOPIXは0.74%安の3867.42ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は5兆2082億3300万円だった。
・東証33業種では、値下がりが非鉄金属、情報・通信、海運など18業種、値上がりが不動産、サービス、保険など15業種だった。
・主力株ではソフトバンクグループは9%超安、アドバンテストが2%超安となった。キオクシアホールディングスは1%超安だった。
・半面、東京エレクトロンが5%超高、SCREENホールディングスが7%超高だった。中国のAIインフラ投資計画に関する報道を受け、中国売上比率の高い半導体関連株が買われているとの見方があった。
・日銀の利上げ観測を受けて、メガバンクや地銀、保険などの金融株はきょうもしっかりだった。
・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが842銘柄(53%)、値下がりは670銘柄(42%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。
<アイザワ証券の高橋直人アナリスト>
「これまで強かったソフトバンクGやキオクシアHLDGが売られるなど、半導体関連株の中でも物色動向が製造装置へ移っている」
「経済指標や大型IPO、日銀の金融政策決定会合や米連邦準備理事会(FRB)を控え、目先は調整局面に入っている」
「中東情勢を巡る警戒感も高まる中、積極的に上値は追えないだろう」