Abhirup Roy Kalea Hall
[サンフランシスコ 9日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は、米国の一部の電気自動車(EV)所有者が電力を電力網に供給できるようにするソフトウエア更新を提供する。エネルギー分野での事業機会の獲得が狙い。西部カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたイベントで明らかにした。
今回のソフト更新により、停電時にEVから家庭へ電力を供給できるGMのエネルギーシステム「ビークル・トゥー・ホーム(V2H)」の契約者は、電力網へ電力を供給する「ビークル・トゥー・グリッド(V2G)」機能も追加で利用できるようになる。しかし、車の充電量を維持したいと考えるドライバーの間で、この機能が普及するかどうかはなお不透明だ。
V2Hの利用者は、需要が高まる時間帯に電力会社へ電力を売り戻すことができ、GMはその支払いの一部を受け取る。GM広報担当者はV2Hの利用者を数千人としたが、具体的な数字は公表しなかった。
現在、こうしたV2G機能を提供している電力会社はごくわずかで、まだ試験段階にある。GM幹部はロイターに対し、電力会社約10社と協議を進めていると語った。
V2Gを機能させるには電力会社の協力が必要になる。GMはV2Gの商用展開を今後数カ月以内に、カリフォルニアと南部テキサス両州を皮切りに開始するという。中西部ミシガン州では電力会社DTEエナジーと提携し、GM従業員30人を対象に試験運用を行っている。電力会社はV2G構想に対して、必要な投資額、技術の不確実性、利用者の少なさから慎重な姿勢を示している。
フォード・モーターなどの競合他社も、先行するテスラに追随してエネルギー事業の構築を図っている。