[マドリード/ロンドン 9日 ロイター] - 欧州銀行連盟(EBF)は9日、欧州における投資不足が年間1兆4000億ユーロ(約1兆6200億ドル)に達しているとした上で、エネルギー転換を含む経済目標の達成を妨げる恐れがあると指摘した。銀行による成長資金供給を後押しするため、規制の簡素化を求めた。
EBFの委託でコンサルティング会社オリバー・ワイマンが行った分析に基づく。投資不足は、過去の推計では2024年時点で8000億ユーロ、25年で1兆2000億ユーロとされており、今回さらに拡大した格好だ。
EBFによると、投資不足はエネルギー、防衛、デジタル化、生産能力といった分野での資金需要の高まりを反映している。欧州では銀行が実体経済への融資の約65%を担っており、米国を大きく上回る。
欧州の銀行は、規制の枠組みが融資の足かせとなっているとして、見直しを強く求めている。欧州委員会は7月に銀行セクターの競争力に関する評価を公表する見通しで、27年には法案が提出される可能性が高い。
フランスとドイツは、規則を分かりやすく、負担の少ないものにするための「金融サービス簡素化パッケージ」を前倒しで提示するよう、欧州委に要請している。