[北京 9日 ロイター] - 中国税関総署が9日発表した5月の貿易統計によると、輸出(ドル建て)は前年同月比19.4%増となり、伸び率は4月の14.1%から加速し、ロイターがまとめた市場予想の15%も上回った。海外バイヤーが中東情勢を背景としたエネルギーコストの上昇を見越して発注を前倒ししたことに加え、半導体や人工知能(AI)関連ハードウエアへの底堅い需要も輸出を押し上げた。
輸入は27.4%増。こちらも4月の伸び率25.3%から加速し、予想の25%増を上回った。
貿易黒字は1054億3000万ドルとなり、前月の848億ドルから拡大した。予想は921億ドルだった。
中東紛争による中国の輸出への打撃は今のところ表面化していない。ただエコノミストは、在庫の積み増しがピークに達したとみられる中、こうした輸出の押し上げ効果は一時的なものにとどまるとみている。
月初に発表された5月の製造業活動に関する別の指標では、新規輸出受注が2年ぶりの高水準だった4月から大きく落ち込んだ。駆け込み需要が鈍化しつつある可能性が示唆された。