Jack Kim Liz Lee
[ソウル/北京 8日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は8日、7年ぶりの訪朝で金正恩朝鮮労働党総書記と会談し、北朝鮮との共通利益を守る決意と金氏への支持は揺るがないと表明した。
中国側がまとめた会談概要によると、習氏は金氏に対し、両国は戦略的関係を強化し、主権・安全保障・発展に関わる利益を断固として守るべきと語った。
北朝鮮経済がロシアとの貿易や軍事関係強化によって回復しつつあるなか、習氏は2日間の日程で訪朝。今年初の外遊となる訪問で習氏は、金氏に「深い喜びと特別な親近感を覚える」と述べた。また国際情勢が変化しようとも、中国は北朝鮮との伝統的な友好関係を引き続き重視すると改めて表明した。
さらに「金正恩総書記同志による(北朝鮮の)社会主義事業の指導への確固たる支持は変わらない。共通の利益と良好な戦略環境を守るという確固たる決意も変わらない」と述べた。
到着に先立ち、北朝鮮の国営紙、労働新聞は習氏の寄稿を掲載。寄稿は中朝関係が「新たな歴史的出発点」にあるとし、関係の発展は中国の揺るぎない方針だと表明。覇権主義や軍国主義復活の試みに対抗するため協力していくと述べた。
中国国営メディアによると、平壌の空港に到着した習氏は、金氏と李雪主夫人からレッドカーペットで出迎えられ、儀仗隊が並ぶ中、子どもたちから花束を贈呈された。
金日成広場で行われた歓迎式典では、軍楽隊が両国の国歌を演奏。新華社によると、両首脳の巨大な肖像画の下で観衆がスローガンを唱和し、色とりどりの風船を飛ばす中、21発の礼砲が撃たれた。
習氏には、彭麗媛夫人や中国共産党の蔡奇中央政治局常務委員、王毅外相が同行している。
米ワシントンのシンクタンク、民主主義防衛財団(FDD)のシニアチャイナフェロー、クレイグ・シングルトン氏は「習氏と金氏の会談は、中国が依然として北朝鮮を戦略的資産と見なしていることを想起させる」と述べ、両国はロシアやイランとともに、米国の力をそぎ、その同盟関係を緊張させるという利益を共有していると指摘した。
北朝鮮国営メディアは6日、同国が1万トン級の駆逐艦を建造し、秘密の水中兵器を開発する計画だと報じた。
金氏の妹、金与正氏は、核保有国としての地位を決して後退させることはないと述べ、いかなる脅威も容認しないと警告した。
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は7日、北朝鮮が保有する核弾頭は約60発で1年前の50発から増加したとの見方を示した。