Tetsushi Kajimoto
[東京 1日 ロイター] - 財務省が1日発表した2025年1─3月期の法人企業統計によると、金融・保険業を除く全産業の設備投資は前年同期比横ばい(0.0%)だった。これを受け、同統計を反映する1─3月期の国内総生産(GDP)2次速報が下方修正されるとの見方が市場では出ている。売上高は同1.1%増、経常利益は同14.6%増だった。
季節調整済み前期比では、設備投資は2.0%減少した。製造業が0.6%増加する一方、非製造業が3.4%減少した。売上高は1.3%、経常利益は4.1%それぞれ増加した。
「GDPは下方修正される可能性が高い」と伊藤忠総研の武田淳チーフエコノミストは分析する。「ただし、1-3月の減速は一服に過ぎない。設備投資は引き続き堅調に推移すると思う」と話す。第一ライフ経済調査部の星野卓也・主席エコノミストも、設備投資を中心にGDP2次速報が下方修正されるとみる。
一方、両氏とも日銀が15─16日に開く6月会合の判断には影響がないと予想する。「カギを握るのは物価の動向で、今後期待インフレ率が止まりするのであれば、為替の円安を呼び込み、それが日銀の利上げにつながる蓋然性がある」と星野氏は言う。
法人企業統計の設備投資は、GDP2次速報を算出する上で注目されている。内閣府は8日に2次速報を発表する。
設備投資は横ばいながら、人手不足と好調な企業収益、AI(人工知能)や半導体需要を背景に高水準で推移している。法人企業統計の設備投資は金額ベースで18兆8064億円と過去最高を更新した。業態別では製造業が0.4%マイナス、非製造業はプラス0.3%となり、非製造業が全体の設備投資の前期比割れを防いだ。
企業全体の売上高は408兆6614億円と過去最高。製造業の経常利益も12兆9231億円と過去最高だった。