Simon Johnson Johan Ahlander
[ウプサラ(スウェーデン) 28日 ロイター] - ウクライナは来年、スウェーデンの防衛企業サーブが製造する新型のグリペン戦闘機20機を購入する。また、スウェーデンがウクライナに旧型グリペン戦闘機16機を供与する。ウクライナのゼレンスキー大統領とスウェーデンのクリステション首相が28日、共同記者会見で発表した。
両首脳は昨年、スウェーデンがウクライナに最大150機のサーブ・グリペンE型戦闘機を販売する道を開く意向書に署名していた。ただ、新型機の納入は2030年以降となる見込みで、当面は旧型機の供与がウクライナの防空体制に対する暫定的な解決策となる。旧型機は2027年に供与される予定。
欧州連合(EU)の900億ユーロ融資の一部が購入資金に充てられる見通し。
クリステション氏はウプサラ空軍基地でゼレンスキー氏と並んで記者会見を行い、「グリペンはウクライナにとって最良かつ最適な選択肢だ」と述べた。
ゼレンスキー氏も「われわれはこれらの戦闘機を必要としており、これはウクライナにとってまさに新たな一歩となる」と応じた。また、当初の意向表明書に記載されていた150機全てを購入する計画だとも明らかにした。
サーブの株価は1141GMT(日本時間午後8時41分)時点で4.4%上昇し、欧州で最も上昇率の高い銘柄となった。
サーブのミカエル・ヨハンソン最高経営責任者(CEO)は、この日は同社にとって大きな日であり、今回の契約はグリペン戦闘機開発の勢いをさらに加速させるものだと述べた。
スウェーデンはウクライナへの最大の支援国の一つであり、これまでに1280億スウェーデンクローナ(137億5000万ドル)相当の軍事・民間支援を行ってきた。また、今年と来年の支援として800億クローナを確保している。