4. 肌の敏感化とバリア機能の低下

見落とされがちだが、老化が加速している重要なサインの1つに、肌が以前よりも敏感になり、刺激に反応しやすくなることが挙げられる。

肌のバリア機能は、セラミド、コレステロール、脂肪酸といった脂質の絶妙なバランスによって維持されており、これらが潤いを閉じ込め、刺激物の侵入を防いでいる。しかし、このシステムが乱れると水分の蒸発量が増え、続いて炎症が起こりやすくなる。

患者の中には気づかないうちに自らバリア機能を傷つけてしまっているケースが多々見受けられる。主な原因は以下の通りだ。

  • ピーリングのしすぎ(特に酸配合のスキンケアを毎日使用すること)
  • 洗浄力の強すぎる洗顔料
  • 紫外線や大気汚染などの環境ストレス
  • 慢性的なストレスや睡眠不足

「何年も使っていた化粧品が、ある日突然使えなくなった」という場合は、危険信号だ。それは肌が薄くなり、炎症が起きやすくなって修復力が低下していることを物語っている。

また、肌の常在菌(マイクロバイオーム)のバランスも関係している。このバランスが崩れると、肌はさらに刺激に弱くなり、湿疹などのトラブルを起こしやすくなってしまう。

5. くすみとツヤの喪失

透明感のある健やかな肌を保つには、一定の周期で行われるターンオーバー(細胞の生まれ変わり)、十分な保水力、そして良好な血流が欠かせない。

20代の頃は、肌は約28日周期で生まれ変わる。しかし年齢とともにそのペースは落ち、45日以上かかるようになることも珍しくない。その結果、肌の表面に古い角質が溜まり、輝きが失われ、みずみずしさのない質感になってしまう。

それと同時に、微細な血管の密度が減少して細胞内に酸化ストレスが蓄積し、エネルギーの産生効率も低下する。すると、肌の血色感や透明感が失われる。多くの人はこれを保湿クリームで解決しようとするが、水分を補うだけでは肌そのものの長期的な働きを変えることはできない。一時的に見た目を良くしているに過ぎないのだ。

不要なダメージを遅らせる
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