ウェールズも似た流れになりつつある。労働党は歴史的大敗を喫した。

1922年以来、労働党は1世紀以上にわたりあらゆるウェールズでの選挙において最大政党だった。1999年に自治政府が発足して以降も政権を握り続けてきた。

だが、それも終わった。急伸したのは2つの政党。独立志向の「プライド・カムリ」と、やや勢いは小さいもののリフォームUKだった。保守党にはほとんど追い風が吹かなかった。

つまり、労働党も保守党も、次第にイギリス全体の政党というよりは「イングランドの政党」のようになってきた。

一部では、これをイギリス「2大政党制の終焉」と呼ぶ声もある。興味深いことに、そう語っている中には、そうあってほしくないと願う当該政党の当事者たちも含まれている。

これは転換点のように見える。イギリスの小選挙区制は、新興政党に極めて不利だった。どうせ3位に終わる可能性が高いからと、有権者は「死に票」になるのを嫌い、労働党か保守党のうち「より嫌いでない方」に投票してきた。だが、その論理が今では国内の数々の地域で崩れつつある。

もちろん、この変化が誇張されている可能性もある。有権者は中間選挙や地方選で「抗議票」の意味で大政党にお灸をすえた後、総選挙では再び主要政党へ戻ることが多い。

また、保守党も労働党も、2000年以降のたびたびの期間、完全に沈み込んだと思われることがあったが、それでも新しい党首や政策によってそのつど復活を遂げてきた。

次回は「戦術投票」が起こる?

大胆なことを言わせてもらえば、僕は次回の総選挙でかつてない規模の「戦術投票」が有権者の間で起こり、おそらく政党の間では「選挙協力」が行われるだろうと考えている。

これはリフォームUKにとっては厄介だ。彼らが勢いを増せば増すほど、他党や反対派有権者が彼らを政権に就かせないためなら何でもやってやろう、となるからだ。

とはいえ、現在は大政党である労働党・保守党のどちらも有権者の2割の支持すら得られていない状況で、2028〜29年に行われる予定の総選挙で単独過半数を得る姿は想像しにくい。

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