(本文中の脱字を補いました)
Tom Sims Alexander Hübner
[フランクフルト 18日 ロイター] - ドイツのコメルツ銀行は18日、イタリアの同業ウニクレディトによる買収提案を正式に拒否した。
ウニクレディトはコメルツ銀の筆頭株主。今月になって買収を提案したが、コメルツ銀の評価額は390億ユーロ(453億7000万ドル)と時価総額を下回る水準だった。
こうした中でコメルツ銀の監査役会と取締役会は、株主に対してウニクレディトの提案を受け入れないよう勧告した。
ウニクレディトの提案について「コメルツ銀の基本的価値が反映されておらず、(内容が)あいまいで、相当なリスクを伴っている」としている。
コメルツ銀の経営陣だけでなくドイツ政府、同行従業員もウニクレディトによる買収の試みは敵対的だとみなして批判的な姿勢だった。
ただ経営陣はこの日まで最終的な見解を出さず、株主への勧告を保留していた。
コメルツ銀のベッティーナ・オルロップ最高経営責任者(CEO)は「ウニクレディトの提案はわれわれの株主に対して適切なプレミアムを提供していない。統合と呼ばれるが、本当は実績があり収益性の高いわれわれのビジネスモデルに甚大な影響を及ぼす再編案だ」と述べた。
ウニクレディトは18日の声明で、コメルツ銀の主張の多くには根本的に反対で、それらは「根拠がない、あるいは裏付けが取れていない」と指摘。今後詳細な回答をすると付け加えた。
アンドレア・オルセルCEOは、コメルツ銀はその潜在能力を十分発揮できておらず、地政学的に不安定な世界において、欧州はより大きな銀行の誕生によって恩恵を受けると強調してきた。