富豪による献金合戦
もっとも、予測市場ではマッシーが優勢だ。予測市場のカルシでは64%、ポリマーケットでは65%の確率で、マッシーが予備選でガルレインを破るとしている。
この選挙区は共和党の強固な地盤であり、2024年大統領選ではトランプが35ポイント以上の差で勝利している。予備選の勝者は中間選挙でもほぼ確実に当選する。
注目度の高いこの選挙戦には巨額の資金が投入されており、複数の億万長者が関与している。シンシナティ・エンクワイアラー紙によれば、ヘッジファンド創業者のポール・シンガーとジョン・ポールソンは、ガルレイン支援の政治活動委員会(PAC)「MAGA KY」に献金した。カジノを所有するミリアム・アデルソンが資金提供する「プリザーブ・アメリカPAC」も同PACに献金している。
一方、マッシーにも億万長者の支援者がいる。投資家ジェフ・ヤスがリバタリアン(自由至上主義)の「プロテクト・フリーダムPAC」を通じてマッシー陣営の「ケンタッキー・ファーストPAC」に資金提供していると、同紙は報じている。
予備選前に提出された連邦選挙委員会(FEC)への届け出によると、マッシー陣営は550万ドル、ガルレイン陣営は約320万ドルの選挙資金を調達した。
トランプとマッシーの関係は長年不安定だった。リバタリアン寄りの主張をもつマッシーは、トランプのMAGA流政治スタイルと必ずしも相性が良くなかった。
最初の大きな衝突はトランプ政権一期目の2020年3月。マッシーは2兆ドル規模の新型コロナ救済法案に反対票を投じた。トランプは当時のツイッターへの投稿で、マッシーを「三流の目立ちたがり屋」と呼び、共和党に対して「マッシーを党から追い出せ」と訴えた。