ただ、統計的にはサメ襲撃は極めて少ない。

オーストラリアで起きるサメ襲撃は年間平均約20件程度で、うち死者は3人に満たない。1791年以降、同国で記録されたサメ襲撃は約1300件と、世界の中では筆頭級だった。

インターナショナル・シャーク・アタック・ファイルによると、人がサメを刺激していない状況でかまれたケースは2025年、世界で65件の報告があった。世界の平均は例年、60~70件程度で、何百万人もの人が海に入っていることを考えれば、サメ襲撃がどれほど少ないかが分かる。

サメ襲撃の件数が世界で最も多いのはアメリカで、世界の約38%を占める。ただし死に至ることは極めて稀で、年間で1人程度にとどまる。アメリカの中でも特にフロリダ州は、サメ遭遇の報告件数が最も多い。

今回のような出来事はあっても、全般的なリスクが極めて低い状況は変わらないと専門家は強調する。サメに遭遇して死亡する確率は数百万分の1程度。日常生活の中のリスクよりもはるかに低い。

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