[北京 18日 ロイター] - 4月の中国新築住宅価格は前月に続き下落したが、大都市で価格が上昇したため、1年ぶりの緩やかな下落幅となった。

4月は前月比0.1%下落。(中国国家統計局が18日発表したデータを基づきロイターが算出)3月は0.2%下落していた。

前年比では3.5%下落。下落幅は3月の3.4%から拡大し、11カ月ぶりの大きさとなった。

モーニングスターのアナリスト、ジェフ・チャン氏は「不動産市場はまだ底入れしていない。大都市での販売と価格は安定する可能性があるものの、セクターの指標は今後数カ月間、弱含みで推移するだろう」と述べた。同氏は、供給過剰を考えると、市場全体が底を打ち回復するのにあと1─2年かかるとみている。

深センや上海などの1線都市の価格は前月比0.1%上昇。一方、2線都市と3線都市の価格はそれぞれ0.1%、0.3%下落した。

前月比で価格が下落した都市数は49都市で3月の54都市から減少した。

不動産業界には改善の兆しが見られるものの一部の主要都市に限られ、中小都市は需要が引き続き乏しく、不動産開発会社は販売に苦戦している。

18日発表された1─4月の不動産開発投資は前年同期比13.7%減少し、第1・四半期の11.2%減から減少幅が拡大した。

センタライン・プロパティーのアナリスト、Zhang Dawei氏は、「中核都市の不動産価値が一段と明確になる一方、大半の3線都市や4線都市は在庫の解消と構造調整を通じて前進する道を探り続けている」と述べ、都市間の二極化が続くと予想。「住宅購入者は市場の二極化を合理的に見極め、自身のニーズと都市の発展の可能性に基づいて購入の時期と場所を選択すべきだ」と語った。

中古住宅市場では、1線都市の価格は前月比で上昇、前年比では下落した。中小都市では前月比と前年比のいずれも下落した。

INGのグレーターチャイナ担当チーフエコノミスト、リン・ソン氏は「4月のデータは不動産市場の底に近づいていることを示唆しているが、過去にも何度か偽の底があった」と指摘。ただ、在庫が高止まりしている中、価格の安定は回復に向けた不可欠な第一歩だとも述べた。

中国政府は3月上旬の全国人民代表大会(全人代)で、新規プロジェクトの制限、住宅在庫削減の方針を改めて示した。その後、多くの都市が住宅購入者に対する補助金などの優遇策を打ち出し、一部都市では、政府系機関に対し、売れ残り住宅を買い取り、手頃な価格の住宅あるいは他のプログラムを通じて提供するよう要請しているが、アナリストはこうした措置が持続的な回復につながるか依然不透明だと指摘している。4月の住宅ローンを含む家計向け融資は7869億元の減少に転じており、不動産需要が依然弱いことをうかがわせた。

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