30年越しに適えた夢
ある会議でベストセラー作家のパトリシア・コーンウェルと知り合った際には、彼女の代表作「検屍官」シリーズの映像化を打診し、承諾を得てドラマ化を実現した。
94年の映画『トゥルーライズ』の撮影中には、待ち時間に主演アーノルド・シュワルツェネッガーのトレーラーでクリスティーズのオークションカタログをめくり、小さな彗コメット星に乗った女性の彫刻を見つけた。そして、誰にともなくつぶやいた。「よし、自分の制作会社を立ち上げるときはコメット・ピクチャーズって名前にする」
それから30年以上たって彼女の夢は実現し、ラッセル・ゴールドマン監督作『センダー』を世に送り出した。今年のSXSWでそのプレミア上映が行われると、銀幕にはコメット・ピクチャーズのロゴが映し出された。それは、彼女の娘ルビーが幼き日に、月明かりを浴びて空を指差している写真だった。
自分の人生は自分でプロデュースする。彼女はずっとそう思っていた。「私はアイデアを愛し、アイデアを生きている」からだ。
夢がかなったのは18年。『ハロウィン』のリブート版で製作陣に名を連ねた。
その後、カーティスはこのリブート版のプロデューサーだったブラムに別の企画を持ちかけた。ホラー映画ではない。ラジオで聞いたスクールバス運転手の実話だ。
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