中国が自信をつけている?

戦略国際問題研究所(CSIS)の中国研究部門フリーマン・チェアのシニアフェロー、ヘンリエッタ・レビンも、トランプの再選以降、中国からより大きな自信が生まれているとみている。

米国務省と国家安全保障会議の上級職で中国政策を担当した経験を持つレビンは「第2次トランプ政権発足時、中国には米中関係にもたらされる不確実性の度合いをめぐる大きな不安があった……しかしこの1年で、その当初の懸念は概ね自信に取って代わられた」と語った。

「中国は、自分たちが貿易戦争に勝ち、トランプを後退させたと感じている……中国がレアアース供給をめぐる優位を交渉カードとして使うと、トランプはすぐに関係修復に動いた。その後もトランプの発言は融和的だった。こうした経緯から中国は、トランプが貿易戦争を2025年の最も激しかった局面に戻すことには消極的だと見ている」

それでもレビンは、トランプが世界の他地域で破壊的な政策を追求し続けるなら、先には潜在的な落とし穴があると指摘した。

「イランに対するトランプの軍事行動は、中国経済にとって現実のリスクをもたらす。中国は最近のエネルギーショックの影響を比較的受けていない。しかし、中国経済は輸出に依存している。戦争が世界経済の成長を押し下げれば、その分、中国にとっても打撃となる」

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