Kentaro Okasaka

[東京 13日 ロイター] - 三菱ケミカルグループは13日、2027年3月期通期の連結純利益(国際会計基準)が前年比10.7倍の1270億円になるとの見通しを発表した。IBESがまとめたアナリスト10人の純利益予想の平均値894億円を上回った。

中東情勢の影響は織り込んでいないものの、仮に足元の情勢が9月末まで続く場合、27年3月期の予想コア営業利益3050億円に対し、約180億円の下振れを見込む。このうち、アクリル樹脂の原料となるメタクリル酸メチル(MMA)モノマーなどを扱う「MMA&デリバティブズ」事業が約100億円を占める。

主な市場動向として、グローバルでの自動車生産は中東情勢の影響もあり弱含むとみている。バリア性フィルムなどの製品を供給している食品包装材市場についても、食品価格高騰により世界的に落ち込む懸念があるとした。ただ、中長期的にはフードロス削減などのニーズを背景に需要拡大を見込む。

年間配当予想は前年と同じ32円とした。

26年3月期通期の連結純利益は同73.7%減の118億円だった。英国の連結子会社が製造販売するエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂「ソアノール」の投資計画を見直し、減損損失を計上したことなどが響いた。これを受け、筑本学社長らが月額報酬の20%を6カ月間、自主返納する。

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