Hiroko Hamada
[東京 13日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比187円63銭高の6万2930円20銭となった。前日の米ハイテク株安が重しとなり、朝方は売りが優勢だった。ただ、好決算銘柄や出遅れ感のある銘柄への買いが支えとなり、次第にプラス転換した。日経平均は一時300円超高となる場面があった。
日経平均は前営業日比344円安でスタートした後、前場序盤に423円安の6万2318円87銭まで下落した。前日の米市場ではフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が3%超下落するなど、ハイテク株に売りが出た。東京市場でも指数寄与度の大きいAI(人工知能)・半導体関連の一角が値下がりし、相場の重しとなった。一方、企業決算を手掛かりにした物色が引き続き活発で、相場を下支えした。市場では「出遅れ感のあるバリュー(割安)株にも買いが入っている」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。
日経平均は買いが一服した後は上げ幅を縮小し、前引けにかけては6万2900円台を軸にもみ合った。
東海東京インテリジェンス・ラボのシニアアナリスト・澤田遼太郎氏は「指数寄与度の大きい銘柄は売られているものの、幅広い銘柄への買いが支えとなり、日本株は意外と底堅さをみせている」と指摘した。
目先の日経平均について澤田氏は調整含みを予想する。日経平均と東証株価指数(TOPIX)の相対的な強さを示すNT倍率は8日に16.43倍の高水準をつけた後は低下基調にあり、足元は16.09倍となっている。「NT倍率の調整の余地はまだあるとみられ、上値の重い展開となりそうだ」(澤田氏)という。
TOPIXは1.01%高の3912.14ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は5兆2676億8800万円だった。東証33業種では、卸売、非鉄金属、サービスなど27業種が値上がり。金属製品、石油・石炭製品、その他金融など5業種は値下がり。医薬品は変わらずだった。
個別では、前日に決算と併せて自社株買いを発表したオリンパスが16%超高と大幅上昇した。一方、カカクコムも大幅高。スウェーデンの投資会社EQTによる公開買い付け(TOB)が材料視された。
ニデックは15%超安。同社のモーター部品などで品質不正の疑いがあると前日に報じられ、嫌気する売りが先行した。
AI・半導体関連では、ソフトバンクグループが小幅高、アドバンテスト、東京エレクトロンが軟調。キオクシアホールディングスは堅調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1024銘柄(65%)に対し、値下がりが496銘柄(31%)、変わらずが51銘柄(3%)だった。