<為替> ドルが2営業日連続で上昇した。この日発表された米消費者物価指数(CPI)でインフレ率上昇の持続が明らかになったことや、イラン停戦に対する不確実性が、安全資産としてのドルを支えた。

労働省が12日発表した4月のCPIは前年比3.8%上昇、3月の3.3%から加速し2023年5月以来の大幅な上昇となった。nL6N41P12450パーク・インベストメンツの最高経営責任者(CEO)、アダム・サーハン氏は「今回のインフレ報告は、消費者物価が直接的な影響を受けていることが初めて明らかになったものだ。原油価格が下がるまでは、インフレは続くだろう。それは市場にとっても、連邦準備理事会(FRB)にとっても懸念材料だ」と述べた。 ドル指数は0.4%上昇し98.36となり、4月2日以来最大の1日当たりの上昇率を記録する見込みとなった。 ユーロ/ドルは0.42%安の1.1732ドル。 CMEのフェドウオッチによると、12月米連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げが行われるとの予想は、前日の23.6%から36%に上昇した。ドル/円は0.33%高の157.66円だった。円は12日の早い時間帯に急騰し、「レートチェック」の憶測を呼んだ。レートチェックはしばしば為替介入の前兆となる。英ポンドは0.62%安の1.3523ドル。地方選挙惨敗を受けて労働党内でスターマー首相の退陣を求める声が広がっている。一時、4月30日以来の安値となる1.3498ドルを記録した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 国債利回りが上昇し、2年債利回りは6週間超ぶりの高水準となった。中東のエネルギー供給混乱への懸念から原油価格が上昇したほか、4月の米消費者物価指数(CPI)が2カ月連続で大幅な伸びを示したことが背景にある。トランプ米大統領は11日、戦闘終結に向けた米国の覚書に対するイランからの回答について、「ばかげている」​と改めて批判し、米国とイランの停戦は「生命維持装置につ‌ながれた状態にある」と発言。これを受け、和平合意への期待は後退した。 この日発表された4月の米CPIは前年比で伸びが加速し、2023年5月以来の大幅な上昇となった。ただ、大半のエコノミストは、トランプ政権の広範な関税措置による物価への波及効果は終了した可能性が高いと見ている。グッゲンハイム・インベストメンツの米国エコノミスト、マット・ブッシュ氏は「財(モノ)の物価に関しては、関税の影響がインフレデータから薄れつつあるようだ」と指摘。「しかし同時に、エネルギー価格の上昇という新たなショックが明らかに生じている」とした上で「人工知能(AI)関連支出の波及効果という第3のショックもデータに表れている」と述べた。 ブッシュ氏は、全体として、今回のデータは連邦準備理事会(FRB)がインフレ高進のリスクを引き続き見極めつつ、金利を据え置くことを裏付ける内容だと述べた。2年債利回りは5.1ベーシスポイント(bp)上昇の3.998%。指標となる10年債利回りは5.3bp上昇の4.465%。2年債と10年債の利回り格差は46.5bpとなった。フェデラルファンド(FF)金利先物市場は、2027年3月の利上げの可能性を織り込んでいる。先週発表された雇用統計の伸びが予想を上回る内容となったことを受け、早期利下げの可能性はほぼなくなった。 13日に発表される4月の米卸売物価指数(PPI)が次の注目材料となる。 供給面では、財務省が実施した420億ドルの10年債入札は平均的な需要を確認した。最高落札利回りは4.468%と、入札締め切り時点の水準を約0.5bp上回った。 応札倍率は2.40倍と、2月以来の低水準となった。 13日には250億ドル相当の30年債入札が実施される。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> S&P総合500種とナスダック総合が反落して取引を終えた。米消費者物価指数(CPI)が予想以上に加速し、米とイランの停戦を巡る不透明感から、利益を確定する動きが出た。 ハイテク株が軟調で、ナスダック総合の下げが目立った。一方、ヒューマナの急伸に支えられ、ヘルスケア株が買われ、ダウ工業株30種は小幅高で引けた。 S&Pとナスダックは依然として最高値圏にある。 決算シーズンが終盤に入る中、投資家の関心は株価バリュエーション、マクロ経済、地政学的動向に向かっている。 フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3%下落したが、人工知能(AI)への期待を背景に、年初来では65.4%高となっている。 インフラキャップの最高経営責任者(CEO)兼ポートフォリオマネジャー、ジェイ・ハットフィールド氏は「われわれは相場が伸び悩むと予想してきた。決算シーズン中は強気が広がり、その後に弱気が訪れるからだ」と述べた。4月のCPI上昇率は前年比3.8%と、3月の3.3%から加速し、市場予想を上回った。イラン戦争に伴うエネルギー価格の高騰と食品価格の急上昇を受け、2カ月連続で大幅な伸びとなった。nL6N41P124 ハットフィールド氏は「原油価格が下がらない限りインフレは改善しない。これは歴史が証明している」と語った。 S&P総合500種の主要11セクターでは、一般消費財と情報技術の下げが目立った一方、ヘルスケアと主要消費財が上昇を主導した。 医療保険大手ヒューマナは7.7%高。バーンスタインが目標株価を36%引き上げたことが材料となった。ゲームソフト販売ゲームストップは3.5%安。電子商取引(EC)大手イーベイがゲームストップによる560億ドルでの買収提案を拒否したことを受けた。nL6N41P0VK 遠隔医療サービスのヒムズ・アンド・ハーズ・ヘルスは14.1%下落。第1・四半期の売上高が市場予想を下回り、予想外の赤字を計上したことが嫌気された。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> イラン和平合意への期待が後退し原油価格が上昇したことを受け、インフレ加速と世界的な金利上昇への懸念が強まり、軟調となった。中心限月の清算値(終値に相当)は前日比0.9%安の1オンス=4686.70ドル。

TDセキュリティーズのコモディティ戦略グローバルヘッド、バート・メレク氏は「原油価格の上昇は、FRBなどがスタグフレーションとして現れることが確実視される事態と闘うために利上げを余儀なくされるリスクを高めている。金はそれに反応している」と指摘した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 米国時間の原油先物は3%超上昇し、3営業日連騰となった。戦争終結に向けた提案を巡る米国とイランの大きな隔たりにより、供給途絶が長期化する可能性が高いとの懸念が高まった。

清算値は、北海ブレント先物が3.56ドル(3.42%)高の1バレル=107.77ドル。米WTI先物は4.11ドル(4.19%)高の102.18ドルだった。両指数とも、11日にも3%近く上昇していた。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 157.61/157.

64

始値 157.54

高値 157.76

安値 157.49

ユーロ/ドル NY終値 1.1737/1.17

39

始値 1.1740

高値 1.1749

安値 1.1723

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時04分 95*23.5 5.0274

0 %

前営業日終値 96*11.0 4.9870

0 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 97*11.0 4.4630

0 %

前営業日終値 97*23.5 4.4120

0 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 98*28.2 4.1259

5 %

前営業日終値 99*04.2 4.0690

5 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*17.3 3.9935

8 %

前営業日終値 99*20.1 3.9470

3 %

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 49760.56 +56.09 +0.11

前営業日終値 49704.47

ナスダック総合 26088.20 -185.92 -0.71

前営業日終値 26274.13

S&P総合500種 7400.96 -11.88 -0.16

前営業日終値 7412.84

COMEX金 6月限 4686.7 ‐42.0

前営業日終値 4728.7

COMEX銀 7月限 8559.1 ‐35.7

前営業日終値 8594.8

北海ブレント 7月限 107.77 +3.56

前営業日終値 104.21

米WTI先物 6月限 102.18 +4.11

前営業日終値 98.07

CRB商品指数 404.8484 +5.5620

前営業日終値 399.2864

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