[ニューデリー  12日 ロイター] - インド政府が12日発表した4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3.48%だった。食品価格の値上がりを受けて、前月の3.40%から小幅に加速したものの、インド準備銀行(中央銀行)の目標4%と、ロイターがまとめた市場予想3.8%のいずれも下回った。ただ、中東での交戦を受けた原油価格高騰の国内コストへの転嫁は今後進むとみられており、先行きには不透明感がある。

集計方法が変更された今年1月以降、CPIの伸び率は拡大傾向にある。4月の食品価格は4.20%上昇。前月の3.87%上昇から加速した。2人のエコノミストの推計によると、食品やエネルギーなど変動しやすい項目を除いたコアインフレ率は3.3─3.4%と、3月から大きな変動はなかった。

インドでは原油高騰の中でも小売燃料価格を引き上げず、事業者が損失を負担している。インド石油相は低価格をどこまで維持できるか検討する必要があると述べた。燃料価格引き上げは、輸送費や総合インフレ率の上昇圧力となる。HDFC銀行のエコノミストは「エネルギー価格の上昇やルピー安、モンスーン期のエルニーニョ現象による作物の収穫への影響などにより、インフレリスクは上振れている」との見方を示した。

インド中銀は足元で政策金利を据え置いている。エコノミストらは燃料や食品費の上昇が続けば将来的な金融緩和の余地が狭まり、年後半には政策の軸足が利上げ方向に傾く可能性があると指摘している。

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