Ritsuko Shimizu
[東京 12日 ロイター] - ロームは12日、2027年3月期の連結純損益が290億円の黒字に転じるとの見通しを発表した。前期は、SiC(シリコンカーバイド)事業の国内外工場の生産設備などを中心に約1936億円の減損損失を計上したため、1584億円の赤字だった。
SiC事業については、米国におけるEV(電気自動車)優遇措置の縮小や、欧州における2035年以降の内燃機関搭載車の販売規制の見直しなどを背景に、BEV(バッテリー式電気自動車)市場の中期的な成長率は従来予測を下回る見込みにあると判断した。
東克己社長は決算会見で「今回の大きな減損で出し切れた。これから上げて行く方向」と述べた。
今期はデータセンター投資の拡大が続く中、AI(人工知能)向け半導体需要を見込んだ。今期の純利益予想は、IBESがまとめたアナリスト12人の予想平均値330億円をやや下回った。
年間配当は1株当たり50円で前期と同水準を計画している。
<パワー半導体3社連合>
東芝デバイス&ストレージの半導体事業と三菱電機のパワー半導体事業との事業・経営統合の進捗について、東社長は「デューデリジェンスが始まり、発言は慎重になっている」と述べた。ただ、環境の変化は早く「早いほうが良い」との考えを示した。